2ターン目までの準備確率の考え方_001

ジュラルドンVMAX
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はじめに

ジュラルドンVMAX(アルセウス型)は、エネルギー要求値の高いジュラルドンVMAXを、アルセウスV,VSTARの技によるエネルギー加速により、高速で起動させるデッキです。

当デッキにおいて、序盤のフローはほぼ固定されており、以下の通りとなります。

  1. アルセウスVを用意する
  2. アルセウスVのエネルギーを用意する
  3. ジュラルドンVを用意する
  4. アルセウスVSTARを用意する
  5. アルセウスVSTARのエネルギーを用意する(特性スターバースで完了)
  6. ジュラルドンVMAXを用意する(特性スターバースで完了)


つまり、ジュラルドンVMAXにとって、これらをいかに安定して準備出来るかが勝率に大きく影響していると言えるでしょう。

より深い戦略の話ですが、準備中のデッキの質準備後のデッキの質は着眼点が異なり、どちらを優先すべきかという議論があるかと思います。

本コラムでは、準備中のデッキの質における考え方の整理を中心に考察します。

本来、デッキを使いこなす上で、自分のデッキの期待値を把握することは重要であるにも関わらず、この部分については「デッキを数回使うこと分かってくる暗黙知」となっており、初学者に可視化されておらず、これが参入障壁となっている面があるかと思います。

そこで今回は、先行かつ、先発をアルセウスVを条件とした上で、

  • アルセウスVのエネルギーを用意する
  • ジュラルドンVを用意する
  • アルセウスVSTARを用意する

2ターン目までに実現する確率を求めます。

サンプルデッキ

本コラムでは算出の煩雑さを避けるため「マスタードいちげきのかた」「ポケギア3.0」については触れていません。また、「トレッキングシューズ」についても計算していません。

2次利用される方はご注意ください。

サポートを加味した、実質的な初手数について

結論

本章は長くなるので、手短に結論を本節でまとめます。
結論として、先発のたねポケモンを抜きにして、2ターン目までに必要な準備は、初手11枚で必要カードを引き込めるかと見ることが出来ます。(サポート1回使用)

使用するカード

今回デッキに採用するドロー加速のサポートは、

  • 博士の研究4枚
  • セイボリー4枚

とします。

サポートの考え方

引く確率引ける枚数加重平均をとります。

引く確率

(博士の研究とセイボリーが被った場合、必ず博士の研究を使うこととしています。)
60枚中7枚(初手7枚+2枚(2T分)-1枚(先発ポケモン分))から、各カードがある確率は

  • 博士の研究:44.5%
  • セイボリー:44.5%(ただし、博士の研究が有る場合を含む)
  • どちらも有:18.4%
  • セイボリー:26.1%(0.4448-0.1838)
  • どちらか有:70.6%
  • 博士の研究の比率:63.0%(0.4448/{0.4448+0.2610})
  • セイボリーの比率:37.0%(0.2610/{0.4448+0.2610})

つまり、どちらかを引く確率は70.6%であり、その内訳は、博士の研究が63.0%、セイボリーが37.0%です。

引ける枚数

それぞれの効果から

  • 博士の研究:7枚
  • セイボリー:3枚

加重平均

  • 博士の研究分:4.4枚(0.630×7)
  • セイボリー分:1.1枚(0.370×3)
  • 加重平均  :5.5枚(4.41+1.11)

つまり、デッキ内のサポートを1枚引いたら、サポート1枚を消費して、5.5枚引ける(期待できる)と見ることが出来ます。

結局?

70.6%の確率でサポート1枚を消費して、5.5枚引けるので、デッキ全体としてサポート0.71枚消費して3.6枚(5.52×0.706)引けると見ることが出来ます。
つまり、

  • 7枚(初手)-1枚(先発ポケモン分)
  • +2枚(2ターン分の山札から引く分)
  • -0.706(サポートを引く確率×サポート使った際消費する手札枚数)
  • +3.610(サポートを引く確率×サポートを使った際の引ける枚数)

よって、11枚(7-1+2-0.706+3.610)

先発のたねポケモンを抜きにして、初手11枚で必要カードを引き込めるかと見ることが出来ます。

準備確率

Aパターン(理想形)

  • アルセウスVのエネルギーを用意する
  • ジュラルドンVを用意する
  • アルセウスVSTARを用意する

63.3%

Bパターン(ジュラルドンV or アルセウスV)

  • アルセウスVのエネルギーを用意する
  • ジュラルドンV、またはアルセウスVを用意する
  • アルセウスVSTARを用意する

70.7%

総括

理想形であるAパターンが63.3%ということで、うまく動き出す事が非常に厳しいデッキであるという印象を受けました。

本来、アルセウスVを先発にする確率を掛けわせないといけないため、実際はもっと確率が落ちることを考えると、もっとデッキコンセプトを初動寄りにした方が良いのではないかとも思います。

本記事は現状のジュラルドンVMAX(アルセウス型)を取り上げましたが、次回は、より一層初動寄りにした時の準備確率はどうなるかを検証したいと思います。

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